公開日：2024年04月26日　更新日：2024年05月08日

動画制作の企画書の作り方｜ポイント・手順を解説

動画制作における企画書の必要性

動画作成をする際には、まず企画書を作ることが大切です。なぜ企画書が必要なのか、企画書作りのポイントについてもよく知っておくといいでしょう。

動画制作の目的を共有するため

動画作成の際には、まず動画を作る目的を明確にし、共有する必要があります。目的は例えば、「動画に張られたリンクから購入ページに遷移するようにするため」などの場合、目標を「購入ページへのリンクを1,000クリックにするため」などに決め、動画作成の際にはそれらのことを社内や制作サイドと共有しておくことが大切です。

動画制作にかかる工数などを把握するため

また、企画書作りでは、動画作成のための作業量や時間の工数などを把握しておくことが必要です。事前に工数を把握することで、予算の設定や納期にも深く関わってきます。制作の規模や複雑さ、納期で、適切な人員とリソースがわかり、効率的で効果的な動画制作が可能となります。

企画書に記載するべきこと

企画の背景・目的

動画制作の企画書には、まず動画制作の背景と目的を記載する必要があります。達成したい目的に合わせて、動画の内容が大きく異なってきますので、最初にみんなで共有できるように動画制作に向けての背景や目的を明確に記載します。

現状の課題

動画作成によって、解決したい現状の課題を整理して記載することも必要です。現状の課題を明確にすることで、動画を作成する上での表現方法やコンセプトの立案にもつながっていきますので大事です。

具体的なターゲット

制作する動画の視聴ターゲットも詳しく記載します。ペルソナを設定し、住んでいる場所や年齢、家族構成、趣味なども具体的に設定しておくといいでしょう。また、BtoBの場合には、企業の特徴も整理して記載しておくことが必要です。ターゲットに関する情報が具体的なほど、動画での訴求効果も高まります。

コンセプト

動画で伝えたいテーマやコンセプトを決めることで、動画の方向性が定まります。コンセプトには、商品・サービスにかける想いや世界観を盛り込むのがおすすめです。ただし、あまりコンセプトにメッセージを詰め込み過ぎないようにしてください。複雑なメッセージを伝えてしまうと、わかりにくいものとなるため注意が必要です。

商品・サービスの強み

商品紹介動画の場合には、伝えたい商品やサービスの強み、特徴、似たサービスとの違い、差別化したいことを記載する必要があります。特にターゲットに伝えたい商品やサービスの強みをよく分析して、情報を企画書に書き込むことが大切です。ユーザーの悩みを解決するような商品、サービスであることを伝えると受け入れてもらいやすい動画となります。

目標

動画作成の目標では、具体的な数値として、KPI（重要業績評価指標）やKGI（重要目標達成指標）を設定すると、効果測定がしやすくておすすめです。動画の再生回数やリード数、広告のクリック数などを目標に設定して書いておくといいでしょう。より具体的な動画作成をするための指標になります。

予算

動画作成では予算も大事です。大きな予算がかかってしまうこともあるため、動画制作会社へ依頼する際などには初めに予算を決めておくべきです。目標を設定することで、費用対効果をシミュレーションして、予算を決めることができます。

動画の長さ

予算が決まれば、動画での表現方法や動画の尺などの目安も決めやすくなります。動画の目的やターゲット、配信媒体によってどの程度の長さを作るのかも変わってきます。動画の長さによって予算も大きく異なりますので、なるべく短い尺で効果的な動画になる構成を考えるのもおすすめの方法です。

絵コンテ

動画の構成や映像、ナレーションなどを絵コンテとして具体的に書くことが大切です。絵コンテがあることで、動画制作がスムーズに行きます。企画の意図や重要な制作ポイントも伝えやすくなります。

企画書の作成手順

目的・ターゲットの確定

企画書の作成手順としては、最初に目的やターゲットを確定します。最初に目的やターゲットをより具体的に決めておくことで、あとの作業がスムーズに進みます。商品の宣伝、サービスの説明、認知度アップ、企業のブランディング、教育などの目的を明確にしておきます。ターゲットもペルソナまで設定して具体的な人物像を設定しておきます。

コンセプトを決める

次に動画作成の内容、コンセプトを決めます。目的を達成するため、具体的なターゲットに訴求するためのコンセプトを決めます。その際、キーとなるメッセージを動画の最初と最後に入れてはっきりわかるようにするのがいい方法です。

表現方法・動画の長さを決める

次にどんな方法で動画を作成するのか、表現方法を決めます。目的やターゲットに合わせて、動画の映像や音声、ナレーションなどを決めます。動画の長さも予算なども考え合わせながら決めていきます。

参考動画を見つける

動画制作ではアイデアも大事です。YouTubeやTikTokなどで人気の参考動画を見つけたり、競合サイトの動画を見て参考にしたりするのがおすすめです。インパクトのあるユーザーに役立つ情報を提供するため、参考動画をいろいろ見てください。

簡易の絵コンテを作成する

アイデアが決まったら、絵コンテを作ります。動画の構成や画面の流れを手描きやパソコンで作成します。動画の目的や長さを考えて絵コンテをイラストで作り、大まかなイメージが伝わるようにします。

企画書を作るためのポイント

チーム内での共有を怠らない

企画書を作るポイントは、企画書をきちんと作り、チーム内での共有をしっかり行うことです。目的やターゲットなどが明確に共有できるようにきちんと最初に作って、みんなで企画書の内容を共有しておくことがポイントです。作成している途中で目的を見失わないように、最初に企画書で目的やターゲット、コンセプトなどを明確にしておくことが重要です。

フォーマットに縛られない

企画書は、それぞれの目的によって企業ごとに作りますので、フォーマットに縛られずに作りやすいように作るのもポイントです。アイデアやコンテンツがわかりやすく伝わりやすいように作成してください。フォーマットに縛られず中身でオリジナリティなどを重要視して作る方法がおすすめです。

様々な方向から参考動画を探す

動画制作にあたっては、同じ業種の動画を参考にするだけでなく、異なったジャンルの動画も参考にするなど、アイデアをいろいろ取り入れてみるのがおすすめです。ドラマやアニメなどの作品では、視聴者の感情を上手に動かす演出が行われています。そんな方法を取り入れて動画作成の参考にするのもいい方法です。

誰が動画を見るのかを考える

そして、動画作成にあたっては常に誰が動画を見るのかを考えることが大切です。視聴者がどう見るのか、どのような問題を解決できるのか、どのようなアクションを起こしてもらえそうなのかをイメージして企画書作りをすることが大切です。

動画制作の企画書作りに役立つ資料

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